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Okuryuの絵日記帳

気ままに描いたイラストブログです


by Okuryu

太郎君に会いたい…

私の住む地域は、けっこう山深いところですから、
普通はあまり見かけないような生き物も、平気で家のすぐ近くを歩いていたりします。
私の家のすぐ後ろにある山にも・・・
隣町との境にある山にも・・・
何とニホンカモシカが住んでいるんです。
この子たちは、ふだんは草むらの中に隠れていたりするので
すぐそばを人が通っても、気づかれずに済んでしまうことが多いようです。
ですから、私が撮った写真を地区の文化祭でお見せしたら、
みなさんびっくりしていました。


で、近所に数頭いるうちの一頭は、私にとってはすごく特別の子で、
私は親しみを込めて「太郎」と名づけ、
ときにはこちらから会いに行ったりすることもあるんです。
太郎君に初めて会ってから、ほぼ10年はたっていると思われます。
その頃は彼も若くて、出会ってもすぐに逃げ出してしまうので、
近くに寄ることはできませんでした。

ちなみにカモシカの年齢は、角にある節のようなものの数でおおよそ見当がつきます。
太郎君の角には、現在は20本近くの節が見られます。
つまり20歳ぐらいになっているのか…
自然状態での寿命は15年ぐらいだそうなので(wiki先生によると)、
太郎君はかなりの高齢といえます。


それが、近年は私のことを認識しているのかどうかわかりませんが、
一番近くに寄った時で、ほんの3~4mということもありました。
10mぐらいなら、一切逃げずにのんびりと草を食べたり視線を外すことさえありました。
カモシカはおとなしく、また好奇心が強い動物なので、
ニンゲンを見てもすぐには逃げず、こちらの動きをじっと見ていることがよくあります。
ただし、こちらが場所を変えて横顔を見ようとしても、必ずこちらに視線を合わせてきます。
つまりは、好奇心で見てはいるけれど、けっして安心しているわけではなく、
ちょっとしたことで、一気に逃げだしたりします。
だから、太郎君のようにすぐ近くにいながらのんびりとした様子を見せることは、
他の個体では一度もありませんでした。


太郎君に会いたい…_c0407604_15060946.jpg

昨年の4月に出会った時の太郎君を絵にしたものです。
距離にして10mもありませんでしたが、のんびりと座ってこちらを見ていました。


太郎君に会いたい…_c0407604_15205724.jpg

昨年の9月に会った時の太郎君。
向こうを向いていたところで、「太郎」と呼んだら、こちらの方に振り向いてくれました。
この時も、あわてずにゆっくりと去っていきましたね。



そして、今年最後に会ったのが、



太郎君に会いたい…_c0407604_15232460.jpg

2月でした。
相方さんとばあちゃんと私の3人で、所用で街に出た帰りに出会ったんです。
何と5m未満の距離でも相手をしてくれました。
さすがに3人で見ていたので、嫌になったのか最後には逃げ出してしまいました。
悪いことしたなあと思います。
ちなみに、私のプロフィール画像はこの絵を切り抜いたものです。

心配なことがあります。
太郎君の縄張りで、昨年から今年にかけて山林整備のために
たくさんの木を切ったり林道を取り付けたりしているんです。
すっかり様子が変わってきています。
あれから半年近く、太郎君と出会えていません。
カモシカとしてはけっこう高齢だと思うので、無事に生き延びているのかどうか…
もう一度元気な顔を見てみたいなと思います。


(色鉛筆画 1枚目と2枚目はA4サイズ、3枚目はA3サイズで描きました)







Commented by ian185-illust at 2020-07-28 12:09
こんにちは。
昨日、私のイラストを更新してから「新着記事」欄を見ました。
隣り合わせに太郎君が載っており、「あら!okuryuさんも更新なさっている!」と嬉しい気持ちになりました。
いつも私のブログにコメントを頂き、『ブログ継続力』を
失わずにおれます。
そして、このように、同じジャンルでお互い更新出来ることをとても幸せに感じます。

太郎君と遭遇致しましたら、また「太郎君イラスト」を描き上げて、更新なされてください。
楽しみに待っております。
太郎君と出会えると良いですね。


Commented by okuryuillust at 2020-07-29 14:25
イアンさん、こんにちは。
私も新着記事を確かめてみたら、何とほぼご一緒に投稿していたんですね。
今回別館を開いたことで、同じジャンルで更新することになりました。
前ブログを終了したことで、以前描いたものが見られなくなってしまいました。
ですから、今後は新作を描きながら以前のものを掲載したいと思い、このブログを立ち上げました。
というわけで、今後もよろしくお願いしますね。
太郎君とはいつ会えるか、新しい太郎君の絵を早く描いてみたいものです。
by okuryuillust | 2020-07-27 17:15 | 色鉛筆画 | Comments(2)